2013/01/31

day 1/31

粟津潔作品の中にカルチェ巴瑠古 1973年のポスターの「母子像」。という作品がある。
僕はこれをいたく気に入っていると言う事を粟津さんにお話した事がある。
実際に僕はこの作品の構図を自分のドローイングの中に取り入れて製作した事もあるくらい好き
なのでありますのですが、その荷物は突然、僕のスタジオに届き。差出し人は粟津デザイン室。
粟津ケン。粟津潔さんの息子さんである。異様にパッキングされた包装をほどくと
デスクスタンドの電球を扱うかの様にひとまず椅子の上に置いた。
額を発注しようか。と考えながらケンさんにお礼の電話をする。
ケンサんは家にあったんでね。好きと言っていたでしょ。といつもの軽快な感じ。
僕はそれに対し額を早速発注しますよ。と言うとハッハッハーと笑った。
このまま壁に引っ掛けるようになってるんでね。と言われるのだが
きっと粟津のお父ちゃんもそのまま飾ればいいじゃないと言うんだろうな。
しばらくこのポスターを眺めている時間。
当たり前に存在し続けた場所から突然この絵が好きという人間の所へこのポスターはやって来たのだ。
ポーランドや世界の各展示を渡り歩いて来たこのポスターがたったいま
僕の目の前に現れたのだった。

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